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自分のこれまでの人生を振り返ってみたとき、ふと気づく人生の「きっかけ」。
自分で意図して変えていった時もあれば、周囲の流れに押されるようにして変わっていかざるを得なかったときもある…。
2013年12月のロンドン。
クンストラーゼンは、グラフィティ・アーティスト達が世界中から集まるエリア、ショーディッチで開かれたグループ・エキシビション「Art Show1」に参加しました。
そのときに発表した作品がこの「Fighting With Canvas」
本当にフェンサーが剣で切り込みを入れたかのように、実際にキャンバスに切り込みを入れていて、そこからペイントがドバっと流れ出る感じが人の視線を奪う作品で「Fighting With Canvas」はエディション20。
一つ一つの作品に、違う噴き出し、ドリップ、にじみがあり事実上、どれも「1/1」オリジナル作品と言えます。
↑ 実際に「Art Show 1」で展示した時の画像です。
写真からもわかるように、エキシビションでは、40個全てのキャンバスを壁一面に飾り、鑑賞者を圧倒する迫力がありました。
壁一面に飾られた40個のキャンバス。
(写真では右下辺りに飾っていたキャンバスが一つ、抜けていますね。
既に売約済みで、当時からクンストラーゼンの人気が高かったのがこの写真からも伺えます。)
「Art Show 1」で展示した「Fighting With Canvas」には、Sサイズ(縦400mm x 横400mm)と、Lサイズ(縦600mm x 横598mm)の2種類が展示されていました。
壁一面に飾られた40枚がSサイスで、ちょうどこの隣に飾られていたLサイズの作品は、さらに迫力を増していました。
実際にこのグループ・アートショーを見に行った観客たちによると「クンストラーゼンは『Pure Evil』や『ABC』のように既に知られていた人気アーティストではなかったけれど、そのセンスの良さ、技術の高さで私たちを圧倒してきたんだ。」 と語っています。
このグループ・ショーに参加した当時、クンストラーゼンはまだ、アーティストを生業とはしておらず、ドイツの地方のテレビ局でグラフィックデザイナーとして働いていました。
両親の影響からアートに囲まれて育ったクンストラーゼンは、いつしか自分もバンクシーやDOT DOT DOT、FAKE等 グラフィティアートのコレクターになっていました。
大好きな作品を眺めているうちに「ひょっとして、僕も作れるんじゃないか?」と、思って、作品制作に取り組んだのが最初の「きっかけ」だそうです。
Art Show 1で 「Fighting With Canvas」を多くの観客に見てもらい素晴らしい反応をもらったことで、すでに人気アーティスト達でひしめいているグラフィティアート界で自分はアーティストとしてやっていける、と感じたクンストラーゼンは、テレビ局の仕事を辞め、アーティストとして活動することを決意しました。
制作年 | 2013年 |
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エディション | 20 |
サイン | あり |
技法 | ステンシルスプレーペイント |
サイズ | 縦 600mm × 横 598mm × 厚 45mm |
コンディション | 良好 |
作品コード | kunstrasen170502 |
入荷日 | 2017年5月 |