日本を代表する木版画工房であるアダチ版画研究所が製作を担当した、花井祐介の作品です。なんと、この作品は１５作品を組み合わせて１つの作品となっています。

１作品１作品単体で額装されている物を立体的に組み合わせる事で、１５の作品をバラバラに飾るより強力なパワーを持った作品に昇華しています。

製版も印刷も機械で行うシルクスクリーンとは異なり、木版画ですから熟練の彫師が花井祐介の意図を読み解きがら、彼の描く人物の顔の表情を忠実に彫りあげて木版を仕上げています。

そして、伝統木版画特有の軽やかで鮮やかな発色は、丁寧に作られた楮の和紙に水性絵具を馬連を使って摺りこむことで生まれました。摺師は、花井氏の描く作品の世界観を感じ取りながら、色を調合し、摺り重ねて作品を完成させました。

アメリカのサーフカルチャーが源流の花井祐介と日本最高の木版画工房がタッグを組んで、そこに江戸時代中期から伝わる組み木のアイデアを取り入れた、ここまで凝りに凝ったクオリティの高いエディション作品は今後、登場しないでしょうね。

（裏面はこんな感じになっています。）
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