いろんな意味でグラフィティアートの懐の深さを感じることができる作品です
"CON" は日本語でうそ、とか、ほら吹き、とか、ペテン師という意味です。
タイトルにもなっている「CON ARTiST」。日本語に訳すと正に「イカさまアーティスト」。

事の発端は2008年にMr. Brainwash(MBW)がRene Gagnonが2006年に生み出した
オリジナルアイコン「Campbells
Graffiti Soup」と酷似した作品をMBWが発売したことに
始まります。
その後、出す作品すべてが即完売となる超人気アーティストになったMBWですが、人の
アイデアを平気でパクりまくり、ろくに自分では絵を描くこともできない、こんなイカさま
アーティストの作品を買うなよ、と思っているグラフィティ・アーティストはRene Gagnon
だけでは無さそうです。
確かにCampbells Graffiti Soupに関してはほぼ99%、Rene Gagnonの流用なので意図的?
偶然? どちらにしても(一般常識で測ってしまうと)あまり感心できることではありません。
しかし、元祖作品の値段の数倍で売れているとなるとアートに世間の常識を持ち込むのは
ナンセンスと言えるでしょう。
MBWは既存作品が持つアイデア、テーマ、デザインどれも発展させ、新しい作品へと
生まれかわらせるセンスが抜群なので爆発的な人気を集めていますし、何でもありの
Graffiti Artなので肯定的に受け止めた方がこれからもよりグラフィティアートを
楽しんでいけると思います。
そしてパクられた側のRene Gagnonも自らの主張を作品としてリリースすることで果たし、
更にその作品がリリースされると即SOLD
OUTとなる。正にCampbells Graffiti Soupに
まつわる全ての出来事がグラフィティアートの自由さ、懐の深さを改めて証明することに
なったと思います。
Rene Gagnon
1971年アメリカ ボストン生まれ 自らをポストグラフィティアート抽象表現主義画家と名乗るとおり10年近くのストリートでのグラフィティ経験とアートスクールで本格的に学んだ抽象画のテクニックを駆使して描かれる作品はグラフィティアートのカテゴリーだけに収まらない広がりを感じますが決して難解という訳では無くポップさと芸術性が見事なバランスで調和したのがReneスタイルです。 BANKSY、Nick Walker、WRONGWROKS、と私が個人的に惚れ込んで日本で紹介したアーティストは当店での取り扱い開始から1、2年後に世界的にブレイク(もちろん規模はそれぞれ差が有りますが)しています。 Rene Gagnonを初めて見た時、これらのアーティストを初めて知った時と同じ感触を感じました。連勝記録が4に伸びるのか3で終わるのかReneの今後が個人的に非常に楽しみです。





