【裏話】バンクシーが世界進出直前に見直したこと

Banksy(バンクシー)が、グラフィティアーティストとして活動をスタートさせた頃、彼の作品が購入できたのは、POW(Pictures on Walls)以外に、レコードショップ、書店、ブティックなどでした。

言わば、雑貨に近い感覚で販売され、当時は、母親が自立した息子の部屋に飾る絵の一 枚にどうか? と、買い求めていくこともあったそうです。

2006年、世界進出(LAで行われたショー)を控え、Banksy(バンクシー)のペーパー作品はそれまで印刷されていたPOWの手から離れ、初めて、敵地である本国アメリカの印刷会社 Modern Multiple(モダン・マルチプル)に依頼したのです。

サイズが縦、約80センチ、横が約1メートル20センチの超大型の作品でありながら、背景の黒白の濃淡具合を表現するため、何層ものシルクスクリーンの版を重ね、細部にまでこだわった結果、、、

仕上がった作品を見たバンクシー本人とPOWは、アメリカとイギリスのシルクスクリーンの印刷技術の違いを見せつけられ、さらに印刷の質を向上させなければ行けないと気がついたことでしょう。

それ以降の作品はどれも、シルクスクリーンのクオリティも使用する紙のクオリティも明らかに上がりました。

ロサンゼルスで開催されたショー「Barely Legal」をきっかけに、世界中のアートマーケットから注目を浴びるようになり、コンテンポラリーアートを主に扱うギャラリーも、ペーパーのサイン・エディションとペイントものを中心に取り扱うようになりました。

 

本物の証となるPest Control発行のCOA付きですので、安心してお買い求め頂けます。

2006年当時のバンクシーのように、日本で成功を収め、これから次のステージに繰り出して行こう!というあなたにいつも眺めておいて欲しい作品です

いつもあなたの、挑戦を称えてくれます。

 

この年代のバンクシーの作品に状態が良く、COA付きが少ないワケ。

初期のバンクシーのシルクスクリーン作品で状態の良いものは少なく、今では信じられないと思いますが当時は販売価格も安く(サインエディションが日本円で2〜4万円ぐらい)、シルクスクリーンで刷られたポスターぐらいの感覚で捉えていた人が多かったので、安価な額縁で額装して色焼けやタワミが出ていたり、酷い場合は押しピンでポスターのように壁に直貼りする人もいました。

 

更にペストコントロールのCOA取得は、実際、かなり困難です。

なぜなら、手持ちの作品がいくら本物だとしてもペストコントロールに登録している所有者の名前がわからなければ、ペストコントロール側で、確認が取れないので、COAは発行されないシステムになっています。

ペストコントロールが設立される以前(2006年以前)は、ほとんどの人がそのシステムを知らなかったために売買しても、所有者名の変更をペストコントロールに申請していないケースがほとんどです。

ですから、何人もの間で売買されてきた作品であれば登録されている所有者名を割り出すことはほぼ不可能です。

このような理由で、古い作品になればなるほどCOAが付いているものは貴重になります。

 

購入はこちらからどうぞ

バンクシー、COA付き「Applause」